薬や病気のご質問
Q.睡眠薬はくせになりませんか?
A.自然にお薬は少なくなります。
睡眠のリズムがついて不眠が良くなるにつれて、自然にお薬は少なくなります。急に止めると反動で眠れないこともあるため、医師と相談して徐々に減らしていきましょう。
 回復が進むと、つい飲み忘れてしまったけれど眠れていたという方も多いです。
Q.薬は毎日飲まないといけませんか?
A.お薬の種類によります。効き目が遅い薬、特に抗うつ薬は毎日飲むことが大切です。
お薬の種類によります。お薬には、効き目が早いものと、ゆっくりなものがあります。前者の代表は、睡眠薬や不安・緊張を和らげる抗不安薬、後者の代表は抗うつ薬です。
 効き目が早い薬は必要な時に合わせて飲んでもかまいません。しかし効き目が遅い薬は継続的に飲む必要があります。
 特に抗うつ薬は効果が出るのに10日から2週間ほどかかるため、基本的に毎日飲むようにしましょう。
Q.不眠症が続いているのですが?
A.それぞれの症状に合ったお薬があります。が、お薬だけでなく生活リズムの見直しも重要です。
一口に不眠といっても種類があり、寝つきが悪い、途中で何度も目が覚める、朝早く起きてしまう、などに分けられます。睡眠薬の希望があれば、それぞれの症状に合わせたお薬を出すようにしています。
 近年は睡眠に関わるホルモンも注目されており、早起きして日の光を浴びることの大切さが改めて指摘されています。お薬だけでなく、生活リズムの見直しも重要ですね。
Q.自分がうつ病ではないかと心配です。
A.一般的な兆候として、趣味や好きなことが楽しめなくなったという症状がいち早く出ることが多いです。
うつ病の程度にもよりますが、一般的な兆候として、趣味や好きなことが楽しめなくなったという症状がいち早く出ることが多いです。
 悪くなると、眠れない、食べれない、気分が沈む、意欲が出ない、身体がだるいといった他の症状が出てくるようになります。そのような流れを自覚した時は、うつ病を疑ったほうがいいでしょう。
 趣味や好きなことを楽しめるというのは心の働きにとって大切なことなので、うつが気になる方は意識してみると良いでしょう。
Q.うつ病は薬だけで治るものなのですか?
A.お薬はうつの治療に重要なものですが、それが全てではありません。
うつ病の薬は大切ですが、その重要性は時期や程度によって異なります。うつ病が悪い時期は、脳のホルモンのバランスが崩れているので、それを落ち着かせるためにお薬は非常に重要です。
 ある程度回復した後は、環境調整や生活リズム・行動パターンの振り返りも必要になってきます。
 まとめると、お薬はうつの治療に重要なものですが、それが全てではありません。状態や時期に合わせてバランスよく用いることが大切です。
Q.パニック障害で困っています。治りますか?
A.時間がかかることはありまずが、多くの方はキチンと良くなります。
パニック障害の方が困る点として、不安発作だけでなく、発作が起きるのではないかという予期不安や、怖くて電車やバスに乗れないといった行動面での障害が挙げられます。
 治療についてですが、不安発作や予期不安を改善するためにお薬は有効です。症状が落ち着いた後は、少しずつ電車や外に慣れる練習を進めていきます。そうして発作が起こらないこと、大丈夫なんだという気持ちを積み重ねることによって次第に回復していきます。
 時間がかかることはありますが、多くの方はきちんと良くなります。